無垢フローリングの施工に使用する釘

無垢フローリングの施工に使用する釘の選び方についてご説明致します。

 

無垢フローリングの施工には基本的に「ステープル」を用います。

 

 

ステープルとはホッチキスの針のような二股になっている釘で、下記の写真のようなエアコンプレッサーを用いた専用のステープラーと云う工具で打ち出します。

 

 

無垢フローリングの施工は概ねこのステープルで可能ですが、広葉樹の硬い材質の無垢フローリングを施工する場合にはこのステープルでは歯が立たず、奥まで打ち込めなかったりサネが割れてしまうことがあります。

 

アジアンウォルナットやローズウッド、花梨など非常に硬い材質の無垢フローリングの施工には「ブラッドネイル」を用います。

 

ブラッドネイルとは頭径の小さな仕上げ釘でフィニッシュネイルと似ていますが、マックスの釘の場合、ブラッドネイルは頭径が3.7mmに対してフィニッシュネイルは1.9mmしかなく、保持力が全く違います。

 

但し、ブラッドネイルも専用の工具が必要で、硬質の無垢フローリングの施工以外に殆ど使い道がないため床貼り専門の職人さん以外殆ど持っていません。

 

そのためブラッドネイルのガンを持っていると「この職人さん、かなり経験豊富だな」と思いますし、逆にフィニッシュネイルで無垢フローリングを施工している職人さんを見ると「無垢フローリングの施工方法を知らないな」と感じます。

 

無垢フローリングの施工は伸び縮みがあるため、釘や接着剤は適切なものを用いなければなりません。

 

よく施工指示書など大雑把に針葉樹の無垢フローリングには「ステープル」、広葉樹の無垢フローリングには「ブラッドネイル」と分けていますが樹種や下地材、季節、施工現場の状況に応じて使用する道具を選ばなければなりません。

 

施工方法などが不明な場合はご相談下さいね。