オーク(ナラ / 楢)の黄色いシミ

本日はオーク(ナラ / 楢)の表面に時々現れる黄色いシミについてご説明致します。

エコロキアの場合、基本的にはフローリングの生産過程で検品してこう云う黄色いシミが入っているモノはハネられるので、消費者様のところに行くコトは滅多にありませんが、これを検品時に「アウト」としていない無垢フローリング商社も結構あります。
因みにこの黄色いシミはオーク(ナラ / 楢)だけではなく、アッシュ(タモ)や、チェスナット(クリ / 栗)などにも現れるコトがあります。

オーク(ナラ / 楢)の黄色いシミ

この黄色いシミの正体はオーク(ナラ / 楢)が成長する過程で土壌から得た養分に含まれているPaecilomyces(ペシロマイセス※パエキロミケスと読む場合もあります)属の不完全糸状菌によるものです。
「菌」と云うと気持ちが悪い感じがしますが、このペシロマイセスは花蛹茸(ハナサナギタケ)と呼ばれるキノコの一種で、名前を聞いてピンとくるかも知れませんが漢方生薬で有名な冬虫夏草のキノコです。

オーク(ナラ / 楢)の黄色いシミ

もちろんフローリングは製材時に高温による人工乾燥処理が施されており、この菌は死滅しておりますのでこれ以上黄色いシミが拡大したり、人体に悪影響を及ぼす心配はありません。
因みにこのペシロマイセスは超高価な漢方薬として販売されており、「細胞活性化、免疫力賦活、身体機能向上を促し、抗ガン・抗ストレス・抗疲労・抗酸化」…と云われているようですが、残念ながらこのフローリングをペロリと舐めても何の効能もないでしょう。

万が一このようなフローリングが入っていた場合、施工前なら販売店に交換のご連絡を頂くか、可能な限り切使いして頂くかと云うコトになり、施工後になると削っても消えないため、濃いめの着色塗装をするしかありません。
「まぁこれも自然のモノですから」…と寛容なお施主様もおられるかも知れませんが、殆どの方が、「施工時に何か薬剤をこぼしたのでは?」とか「カビが生えてる!」と驚かれ、当然、工務店さんも、職人さんもこの黄色いシミの正体が解らずお困りになるでしょう。

このあたりも「無垢フローリングで後悔する人、しない人」で記述したように生産者、工務店・設計士・プランナー、大工、職人の「売る側」がシッカリと知識を共有しているコトが重要ですね。

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